焦熱地獄(読み)ショウネツジゴク

精選版 日本国語大辞典 「焦熱地獄」の意味・読み・例文・類語

しょうねつ‐じごくセウネツヂゴク【焦熱地獄】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。八大地獄一つ殺生偸盗、邪婬、妄語飲酒、邪見の者がおちる地獄。罪人熱鉄や鉄のかまの上に置かれて身をやかれ苦しめられるという。焦熱。また、きわめて暑いことのたとえ。
    1. [初出の実例]「焦熱地獄者、在大叫喚之下」(出典往生要集(984‐985)大文一)
    2. 「伯林の夏は紐育から見ると嘘のやうに涼しい、〈略〉今更、紐育の焦熱地獄(セウネツジゴク)が怖くなる」(出典:欧米印象記(1910)〈中村春雨伯林雑記)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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