烏帽子岳神社(読み)えぼしだけじんじや

日本歴史地名大系 「烏帽子岳神社」の解説

烏帽子岳神社
えぼしだけじんじや

[現在地名]鹿児島市平川町

鹿児島市の南端喜入きいれ町境にある烏帽子岳(五二一・九メートル)山頂に鎮座。麓の一の鳥居からおよそ四・三キロ、現在は自然遊歩道となっている。祭神は建速須佐之男命・天之手力雄命。摂社に猿田彦大神を祀る。旧社地は現社地から二〇〇メートルほど離れている。古くは烏帽子岳飯綱いいづな大明神と称し、島津忠良が飯綱神の本尊を作り、天文年中(一五三二―五五)長野武蔵坊がこれを谷山たにやま川辺喜入の境三鉾みほこ杉のもとに勧請したという。弘治年中(一五五五―五八)吹晴之峯という所に移していま岳と称したといい、三鉾杉の地には石祠を建てた(谷山諸記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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