無意根山(読み)むいねやま

日本歴史地名大系 「無意根山」の解説

無意根山
むいねやま

虻田あぶた郡京極町と札幌市南区の境にある山。標高一四六〇・五メートル。北の尾根続きにある長尾ながお(一二一一メートル)南西なか(一三八七・八メートル)などを含めて無意根連峰という。西部尻別しりべつ川支流のペーペナイ川に注ぐ諸小河川の水源地で、東側では豊平川支流の薄別うすべつ川が流れる。明治二〇年代の輯製二十万分一図では武稲山と記される。南西方のワッカタサップ川上流筋に褐鉄鉱露天掘の倶知安くつちやん鉱山があった(昭和四四年閉山)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「無意根山」の意味・わかりやすい解説

無意根山
むいねやま

北海道南西部、後志火山群(しりべしかざんぐん)に属する山。標高1464メートル。札幌市と後志総合振興局管内の京極町(きょうごくちょう)との境界に位置する楯状火山(たてじょうかざん)。東麓(とうろく)の薄別登山口から約6時間の登山コースがあるが、古くから登山よりスキーツアーで知られる。東側の1000メートルの地に無意根(尻)小屋があり、小屋の付近ワタスゲミズバショウの美しい大蛇原(おろちばら)の高原湿原がある。冬は頂上付近の樹氷の美しさで有名である。

[奈良部理]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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