家庭医学館 の解説
むしょうこうせいのうこうそくとらくなこうそく【無症候性脳梗塞とラクナ梗塞】
もっとも多いのは、脳の深部の細い血管がつまっておこる小さな梗塞巣(こうそくそう)(直径15mm以下)で、頭痛、めまい、耳鳴りなどの症状が現われることもありますが、これによる脳梗塞の発作や症状がない(無症候)ことも少なくありません。
この無症候性脳梗塞は、加齢とともに増加し、高血圧や糖尿病(とうにょうびょう)があると頻度が高くなることがわかってきました。
したがって、無症候性脳梗塞では、脳卒中をおこしやすくなる危険因子の治療がたいせつです。
同じような病変でも、はっきりとした脳梗塞の発作や症状のある場合は、ラクナ梗塞(こうそく)といい、脳梗塞の治療が必要です。