無稽(読み)ムケイ

デジタル大辞泉 「無稽」の意味・読み・例文・類語

む‐けい【無稽】

[名・形動]根拠がないこと。でたらめであること。また、そのさま。「それほど無稽な(の)議論でもあるまい」「荒唐無稽

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精選版 日本国語大辞典 「無稽」の意味・読み・例文・類語

む‐けい【無稽】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 根拠のないこと。よりどころのないこと。でたらめであること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「『正統記』の書、皆正統の筋めを失たる天子を其儘正統にあしらいたるこそ誤なると云り。是皆無稽の説也」(出典:箚録(1706))
    2. [その他の文献]〔書経‐大禹謨〕

ぶ‐けい【無稽】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「稽」はくらべ考える意 ) 根拠のないこと。考えなしであること。よく考えないこと。でたらめであること。不稽。むけい。
    1. [初出の実例]「為朝の甲斐に住み給ひぬといふは、無稽(ブケイ)の談なり」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)後)

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普及版 字通 「無稽」の読み・字形・画数・意味

【無稽】むけい

根拠がない。でたらめ。〔子、正名〕無稽の言、不見の行、不聞の謀は、君子之れを愼(つつし)む。

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