デジタル大辞泉 「煎り付ける」の意味・読み・例文・類語 いり‐つ・ける【煎り付ける/×炒り付ける】 [動カ下一][文]いりつ・く[カ下二]水気のなくなるまで煮つめる。また、音声や情景などを耳や目にこびりつかせることにたとえる。「卵を―・ける」「―・ける様な油蝉の声が」〈長塚・土〉[類語]いる・焙じる・炒める 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「煎り付ける」の意味・読み・例文・類語 いり‐つ・ける【煎付】 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]いりつ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 水気のなくなるまで煮つめる。油などで焦げつくほどにあぶる。気持をいらだたせるような音声や様子などのたとえにも用いられる。〔日葡辞書(1603‐04)〕[初出の実例]「熬(イ)りつける様な油蝉の声が彼等の心を撼(ゆる)がしては」(出典:土(1910)〈長塚節〉一一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例