熊野大神宮(読み)くまのだいじんぐう

日本歴史地名大系 「熊野大神宮」の解説

熊野大神宮
くまのだいじんぐう

[現在地名]東成区大今里四丁目

奈良街道(暗峠越)の北、字東小路ひがししようじ鎮座祭神は伊弉冊尊ほか五神。旧村社。もとは北隣の妙法みようほう寺の鎮守で、熊野権現あるいは熊野十二社くまのじゆうにしや権現と称していた。大今里おおいまざと村の産土神であった。妙法寺(妙法寺蔵)によれば、石山合戦の時、同寺の伽藍とともに焼失、仮社および仮堂を建立し、慶長年間(一五九六―一六一五)本殿および拝殿を再興したという。文禄三年(一五九四)東成郡大今里村検地帳写(林家文書)には「氏神熊野権現宮除地四段四畝二十四歩」とあり、延宝五年(一六七七)の大今里村検地帳(同文書)によると神田・禰宜田・神子田二町余を有していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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