熊野権現跡
くまのごんげんあと
[現在地名]赤泊村三川 腰細
腰細川左岸のなだらかな丘陵中腹に鎮座していた旧村社。祭神は伊弉冉尊・伊弉諾尊。創建年代不明。元禄七年(一六九四)の腰細村検地帳(腰細区有)では、境内四九間に三六間が除地、徳和村に除米六斗四升余があり、長者という名の神子(巫女)の屋敷一四歩も除地。付近には広く熊野の地字が残り、南に隣接して別当と伝える神際山不動院、社僧という磬台山林光坊・安養山宝蔵坊・医王山林照坊が並んでいたといわれる。これら四ヵ寺はともに寛弘八年(一〇一一)開基と伝える(佐渡国寺社境内案内帳)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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