熱可塑性(読み)ネツカソセイ

デジタル大辞泉 「熱可塑性」の意味・読み・例文・類語

ねつ‐かそせい【熱可塑性】

常温では変形しにくいが、加熱すると軟化して成形しやすくなり、冷やすと再び固くなる性質プラスチックの性質の一。

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精選版 日本国語大辞典 「熱可塑性」の意味・読み・例文・類語

ねつ‐かそせい【熱可塑性】

  1. 〘 名詞 〙 常温では可塑性を示さないが、熱すると自由に変形できるようになり、冷却すると再び固くなる性質。〔現代科学(1957)〕

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化学辞典 第2版 「熱可塑性」の解説

熱可塑性
ネツカソセイ
thermoplasticity

熱硬化性に対する用語で,加熱により軟化した高分子物質に外力を加えたとき,連続的に永久ひずみをもって変形する性質をいう.加熱することによって高分子物質が分子間で化学反応を起こさない以上は,その物質は熱可塑性の性質をもち,加熱-変形の過程を繰り返すことができる.熱可塑性を利用した成形技術は,プラスチックに対してよく用いられている.成形性を決める要素としては,溶融体粘度軟化温度,結晶性・非晶性,膨張係数熱伝導率温度に対する機械的性質の変化,および化学的には熱分解温度などである.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「熱可塑性」の解説

熱可塑性

 加熱すると塑性を生じ,それが可逆的である性質.

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世界大百科事典(旧版)内の熱可塑性の言及

【熱可塑性樹脂】より

…合成樹脂をその化学構造に基づいて大別したときの一つ。熱可塑性,すなわち加熱によって軟化し,成形できるようになり,それを冷却すれば固化する特性(これには可逆性もある)を有する樹脂の総称で,熱硬化性樹脂に対する。樹脂は一次元構造の線状高分子からなりたっている。…

※「熱可塑性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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