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熱塩循環 ネツエンジュンカン

デジタル大辞泉の解説

ねつえん‐じゅんかん〔‐ジユンクワン〕【熱塩循環】

海水の密度の変化によって生じる、地球規模の海水の循環。高緯度海域で表層水の水温が下がり、また塩分濃度が高くなることにより、海水ブライン)が深層へ沈み込むことによって起こる。深層流は毎秒1センチメートル程度の速度でゆっくりと移動する。熱や物質を地球規模で輸送するため、気候の安定や生態系の維持に重要な役割を果たしていると考えられている。海洋大循環の一部。深層大循環グローバルコンベヤーベルト。→風成循環
[補説]熱塩循環の起点となる表層水の沈降は、グリーンランド沖と南極付近のウェッデル海で発生している。グリーンランド沖で形成された深層水大西洋を南下し、南極海で形成された深層水と合流し、インド洋太平洋へ流れ込み、再び表層へ上昇する。温暖化により極地の氷床氷河が融解し、高緯度海域の塩分濃度が低下すると、熱塩循環が弱まり、気候変動をもたらす可能性が懸念されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

熱塩循環
ねつえんじゅんかん

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