熱線吸収ガラス(読み)ネッセンキュウシュウガラス(その他表記)heat absorbing glass

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改訂新版 世界大百科事典 「熱線吸収ガラス」の意味・わかりやすい解説

熱線吸収ガラス (ねっせんきゅうしゅうガラス)
heat absorbing glass

太陽光の赤外成分および可視光の一部を吸収するために着色された板ガラス。色調は,ブルーブロンズ,グレーの3種がある。フロート法板ガラス)によって製作され,厚さは3~15mm,大きさは厚さにもよるが4572mm×2921mmまである。着色剤として,ニッケルコバルト,鉄などの遷移金属元素酸化物,あるいはセレンなどを添加する。いずれの色調のものでも,太陽光のエネルギーの40%以上を吸収するため,夏季ビルの冷房負荷の軽減には相当の効果がある。自動車用など,まぶしさを防止する目的が加味された使用例も多い。一般用板ガラスのほか,網入り,線入り熱線吸収ガラスも市販されている。
熱線反射ガラス
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「熱線吸収ガラス」の意味・わかりやすい解説

熱線吸収ガラス
ねっせんきゅうしゅうガラス

「吸熱ガラス」のページをご覧ください。

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