熱鉄(読み)ネッテツ

精選版 日本国語大辞典 「熱鉄」の意味・読み・例文・類語

ねっ‐てつ【熱鉄】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 高熱でとけた鉄。また、熱した鉄。
    1. [初出の実例]「獄卒執罪人、臥熱鉄地、以熱鉄縄、縦横拼身」(出典往生要集(984‐985)大文一)
    2. 「熱鉄の桶を担ひ」(出典:謡曲・檜垣(1430頃))
  3. 転じて、下等な酒。
    1. [初出の実例]「一(ひと)ちゃうしぎりの悪酒(ネッテツ)をのむ」(出典:洒落本・大通禅師法語(1779))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「熱鉄」の読み・字形・画数・意味

【熱鉄】ねつてつ

熱い鉄塊。宋・黄庭堅発願文〕設(も)し復(ま)た酒を飮まば、當(まさ)に地獄に墮(お)ちて洋銅汁を飮むべし。~設し復たらはば、當に地獄に墮ちて熱鐵丸をむべし。~稽首如、等一痛切。

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