(読み)ネン

デジタル大辞泉 「燃」の意味・読み・例文・類語

ねん【燃】[漢字項目]

[音]ネン(呉) ゼン(漢) [訓]もえる もやす もす
学習漢字]5年
もえる。もやす。「燃焼燃料再燃不燃内燃機関

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精選版 日本国語大辞典 「燃」の意味・読み・例文・類語

もえ【燃】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「もえる(燃)」の連用形名詞化 ) もえること。燃えるぐあい。
    1. [初出の実例]「オンドルの煙道を傾斜させぬから、燃えがわるく」(出典:目撃者の反省(1941)〈杉山英樹〉)

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普及版 字通 「燃」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 16画

(異体字)然
12画

[字音] ネン
[字訓] もえる・やく

[字形] 形声
声符は然(ぜん)。然声の字は、呉音では撚(ねん)の音でよむ。然は犬肉を焼く意で、燃の初文。然が接続詞などにも用いられ、多義化するに及んで、燃が作られた。燃は漢・魏以後にみえる字である。も燃と同字。揚雄の〔劇秦美新〕にみえる。

[訓義]
1. もえる、もやす、やく。
2. 字は古くは然、またに作る。

[古辞書の訓]
名義抄〕燃 俗の然の字なり。モユ・ヤク・トモス 〔立〕燃 サカリ・モユ・アタタマル・ヤク・ヒタク

[語系]
燃・njianはnjiuatと声義が近い。は〔漢書、陳湯伝〕にみえ、〔顔師古注〕に「は古の然の字なり」とする。〔孟子、公孫丑上〕「火の始めて然(も)え、泉の始めてするが(ごと)し」のように、然がその初文、は両漢に、燃は漢・魏以後に行われた字であろう。

[熟語]
燃犀・燃・燃焼燃燭燃臍燃石燃眉燃爐
[下接語]
再燃・不燃

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