燃犀(読み)ネンサイ

デジタル大辞泉 「燃犀」の意味・読み・例文・類語

ねん‐さい【燃×犀】

物事をよく見抜くこと。中国東晋とうしん温嶠おんきょうが、犀の角を燃やして深淵を照らし、水中怪物の姿を見たという「晋書」温嶠伝の故事による。

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精選版 日本国語大辞典 「燃犀」の意味・読み・例文・類語

ねん‐さい【燃犀】

  1. 〘 名詞 〙 ( 中国、東晉の温嶠が犀の角を燃やして、牛渚磯(ぎゅうしょき)という深淵を照らし、水中の異類の姿を見たという「晉書‐温嶠伝」の故事から ) 水中に隠れ住む魚や龍などを見つけだそうとすること。転じて、物を十分に見抜くこと。
    1. [初出の実例]「虚実深浅患、照徹似燃犀」(出典:水流雲在楼集(1854)上・題新宮涼庭西遊日記後)
    2. [その他の文献]〔蘇軾‐僊游潭詩〕

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普及版 字通 「燃犀」の読み・字形・画数・意味

【燃犀】ねんさい

暗所を照らす。〔異苑、七〕晉の、牛に至る。~水深測るべからず。傳へて云ふ、下に怪物多しと。乃ち犀角を燃して之れを照らす。須臾にして水族火をふを見る。奇形異なり。

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