燕石雑志(読み)エンセキザッシ

デジタル大辞泉 「燕石雑志」の意味・読み・例文・類語

えんせきざっし【燕石雑志】

江戸後期の随筆。5巻6冊。曲亭馬琴著。文化8年(1811)刊。多岐にわたる古今事物を、和漢書物から引用しつつ考証したもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「燕石雑志」の意味・読み・例文・類語

えんせきざっし【燕石雑志】

江戸後期の随筆。五巻六冊。滝沢瑣吉(馬琴)著。文化八年(一八一一)刊。和漢の故事から、自分の見聞した市井の話までさまざまな主題について述べたもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「燕石雑志」の意味・わかりやすい解説

燕石雑志 (えんせきざっし)

江戸時代の考証随筆。滝沢解曲亭馬琴)著。1811年(文化8)刊。大本6冊。小説執筆に際して,常に古諺,歴史,地誌などの克明な考証を怠らなかった馬琴が,日の神,鬼神余論以下,全59条にわたって考証した随筆集。なかんずく,日本の古伝承,古風俗に対して,精細かつ独自な見解が示され,〈桃太郎〉〈舌切雀〉〈猿蟹合戦〉などの考証は珍しく,貴重である。巻尾に引用書として和漢238部の書名をあげている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android