片貝城跡
かたかいじようあと
[現在地名]小千谷市片貝町 城之腰
片貝の西方丘陵台地上の栃尾沢に面した山上の一角、通称蛇崩れという松林にある。標高一七九メートル。凹字形土塁が残る。本丸・二ノ丸の跡があり、東西四町、南北三町の回字式城跡である。東麓の平地に大屋敷という畑地がある。その環濠にあたる部分は水田となっているが、近年まで土塁と濠が残っていた。南北六〇メートル、東西一〇〇メートルで、数個の須恵質の陶片が出土している。かつて北西部に薬師堂、東北隅の鬼門に館観音があったが、他に移された。大屋敷は片貝城主の平時の居館跡と考えられている。城主は片貝式部丞房忠と子の能連という。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 