牛滝村(読み)うしたきむら

日本歴史地名大系 「牛滝村」の解説

牛滝村
うしたきむら

[現在地名]佐井村長後ちようご

下北半島西端部のほぼ中央、まる(五一一・二メートル)などに発する牛滝川の河口に位置する。北は山中福浦ふくうら村、東は同じく川内かわうち(現川内町)、南は同じく脇野沢わきのさわ(現脇野沢村)と接する。西側一帯は津軽海峡に面し、対岸に津軽半島、北西に松前半島を望む。牛滝川流域のわずかな開析平地以外はほとんどが山岳丘陵地のため「長後福浦・牛滝三村以舟往来也」(邦内郷村志)という。

正保四年(一六四七)の南部領内総絵図に村名の記載はないが、寛文(一六六一―七三)の頃より牛滝湊は船掛り適地とされていた。天和二年(一六八二)の惣御代官所中高村付に村名がみえ、寛政年間(一七八九―一八〇一)の「邦内郷村志」には高一〇石余で、すべて畑とある。家数は二〇。享和三年(一八〇三)の仮名付帳では家数二九、うち支村野平のだい四。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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