20世紀日本人名事典 「牧水軒珊子」の解説
牧水軒 珊子
ボクスイケン サンシ
江戸時代末期〜大正期の華道家 松月堂古流牧水派家元(30代目)。
- 生年
- 天保6年(1835年)
- 没年
- 大正5(1916)年3月21日
- 出生地
- 美濃国養老郡牧田村(岐阜県)
- 本名
- 佐藤 愛之丞
- 経歴
- 白雲岩窟の子として生まれ、13歳の時に独笑庵山甫について華道を学び、のち桑原聴雪に師事。明治17年華道の宣伝のため各地を巡る。18年諸国准総会会頭となり、更に振興・発展のため各地を巡歴する。26年大谷松吟斎より松月堂古流牧水派30代家元を継ぐ。27〜41年5月(芍薬)、10月(菊)の年2回、宮中に参殿、生花献上を許される。門下生も多く、華道師範としての名声も高かった。また書道を前田半山に師事し、書家としても名を成した。晩年は病を得て郷里に帰り没した。著書に「松月堂古流生花百瓶」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報