株価指数先物取引や株価指数オプション取引などで、取引最終日までに反対売買がなされなかった場合に、決済期日(取引最終日の翌日)に清算価格として用いられる指数。「最終清算指数」、また英語のspecial quotationから「SQ指数」「SQ」ともよばれる。商品先物取引の場合、決済期日に代金を払って、かわりに原油、金、穀物などの現物を受け取ることが可能であるが、株価指数先物取引などの場合、取引対象は指数であるため、決済期日に代金を払っても、実際に受け取るものがない。そのため、反対売買で決済されることになる。その場合、先物が上昇すると予想して買い、予想どおり上昇すれば利益を得るが、反対に下落した場合、損失が発生するため、期限ぎりぎりまで決済をまち、最終的に反対売買ができないことがある。その場合には特別清算指数が自動的に決済価格として適用され、投資家はそれに基づいて決済しなければならない。
特別清算指数は、株価指数先物取引については、3、6、9、12月の第二金曜日の取引開始価格(始値(はじめね)、寄り付き価格)で算出され、株価指数オプション取引については毎月第二金曜日の取引開始価格で算出される。いずれの特別清算指数も、第二金曜日の取引終了(大引け)後に証券取引所から発表される。
特別清算指数が算出される日をSQ算出日とよぶ。とくに株価指数先物取引と株価指数オプション取引のSQ算出日が重なる3、6、9、12月の第二金曜日を「メジャーSQ」、それ以外の月のSQ算出日を「マイナーSQ」とよぶ。特別清算指数は先物と現物株の価格差を利用して取引する裁定取引の決済に使われることもあって、メジャーSQでは、指数に採用されている銘柄の株価や株価指数先物の気配値(売り方、買い方が希望する取引価格)が大きく乱高下し、株価の変動率が大きくなる傾向がある。
[編集部]
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