犬熊浦(読み)いぬくまうら

日本歴史地名大系 「犬熊浦」の解説

犬熊浦
いぬくまうら

[現在地名]小浜市犬熊

阿納(あのう)浦の東南に位置し、東南は志積(しつみ)浦。南西は山を隔てて熊野(くまの)村、北は若狭湾に面する漁村。古くは犬熊野(いぬくまの)浦とよばれた。近年まで当浦の人々は山越をして熊野村へ下り、小浜市街へと出ており、この道が阿納・阿納尻(あのじり)を回るより一里も近く、熊野越といわれていた。

建久六年(一一九五)一二月四日付太政官符(吉川半七氏旧蔵文書)に「(上略)令吉原安富子孫相伝領掌国富保・同領犬熊野荒浦壱処事」として、

<資料は省略されています>

とみえ、当時はまったくの荒浦で村落は形成されていなかったこと、示を打つに当たって隣接する志積浦・阿那尾崎(あのおざき)(阿納浦)の刀禰らから境目訴訟があり、双方一町ずつ縮めたことなどが知れる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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