狐格子(読み)きつねごうし

精選版 日本国語大辞典 「狐格子」の意味・読み・例文・類語

きつね‐ごうし ‥ガウシ【狐格子】

〘名〙
屋根の妻にとりつける、裏に板を張った格子狐戸(きつねど)妻格子木連格子(きつれごうし)
※俳諧・伊勢踊(1668)二「火ともすは狐かうしか家桜〈友静〉」
② 戸の一つ。格子の裏に板を張ったもの。
※歌舞伎・時桔梗出世請状(1808)序幕正面の扉開くことあり、この左右は狐格子(キツネガウシ)

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デジタル大辞泉 「狐格子」の意味・読み・例文・類語

きつね‐ごうし〔‐ガウシ〕【×狐格子】

妻飾りの一。格子の内側に板を張ったもの。入母屋屋根に用いる。木連きつれ格子。妻格子。
縦横の桟を細かく正方形に組んだ格子。

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百科事典マイペディア 「狐格子」の意味・わかりやすい解説

狐格子【きつねごうし】

木連(きつれ)格子,狐戸とも。民家の屋根において切妻破風(はふ)(切妻破風)の下に設けられる格子をいう。柧(つまぎ)格子より誤り転化して,狐格子となったとの説がある。
→関連項目格子

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