狩野宗朴(読み)かのう そうぼく

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「狩野宗朴」の解説

狩野宗朴(3代) かのう-そうぼく

1833-1908 幕末-明治時代の茶人
天保(てんぽう)4年生まれ。2代狩野宗朴の長男。裏千家11代千宗室にまなぶ。茶室,茶庭設計に長じ,和歌,俳諧(はいかい)にもすぐれた。明治41年11月14日死去。76歳。大坂出身。前名は宗玖(そうきゅう)。通称は正三郎。号は尚翁,玄筌斎,枝月庵。著作に「抹茶独稽古」「茶の湯概則」など。

狩野宗朴(初代) かのう-そうぼく

1748-1818 江戸時代中期-後期の茶人。
寛延元年生まれ。大坂で茶商をいとなむ。裏千家8代千宗室にまなび,古器鑑定にすぐれていた。文政元年7月4日死去。71歳。京都出身。通称は辰三郎。号は素斎,訥翁(とつおう),指月庵,枝月庵など。

狩野宗朴(2代) かのう-そうぼく

1799-1846 江戸時代後期の茶人。
寛政11年生まれ。初代狩野宗朴の次男。父にまなび,兄宗寿が早世したので2代目をついだ。弘化(こうか)3年6月29日死去。48歳。通称は幾次郎。号は琢叟,皎斎(こうさい),枝月庵。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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