猿梨(読み)サルナシ

精選版 日本国語大辞典 「猿梨」の意味・読み・例文・類語

さる‐なし【猿梨】

  1. 〘 名詞 〙 マタタビ科の落葉つる性低木。各地の山地に生える。葉は紅色の長柄があり互生し、葉身は楕円形で長さ六~一〇センチメートルになり、先端はとがって縁には細かい鋸歯(きょし)がある。雌雄異株。初夏、葉腋(ようえき)に径一~一・三センチメートルのウメに似た緑白色の五弁花を一~一〇個つける。果実は長さ二~三センチメートルの楕円形で緑黄色に熟し、甘ずっぱく、食べられる。漢名に当てる獼猴桃誤用。しらくちづる。みずづる。やぶなし。〔和漢三才図会(1712)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android