デジタル大辞泉 「玉の帯」の意味・読み・例文・類語 ごく‐の‐おび【▽玉の帯】 束帯のとき、袍ほうを腰のあたりで束ねるために用いる革製の帯。銙かとよぶ玉の飾りが縫いつけてある。上達部かんだちめ以上の者がつけた。ごくたい。 たま‐の‐おび【玉の帯】 石帯せきたい。ごくのおび。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「玉の帯」の意味・読み・例文・類語 ごく【玉】 の 帯(おび) 束帯のとき、袍(ほう)をたばねる革製の帯の一種。黒漆塗りの革の帯の飾りの銙(か)に、巡方(ずんぽう)または丸鞆(まるとも)の玉を配置したもの。ごくたい。ぎょくたい。石帯。たまのおび。[初出の実例]「大弐国章こくの帯をかり侍りけるを」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)雑上・四九九・詞書) たま【玉】 の 帯(おび) ① 朝服の時、袍(ほう)をたばねる帯。黒漆の革帯に、玉や石の装飾をほどこしたもの。石帯。玉(ごく)の帯。ぎょくたい。② 玉のように美しい帯。[初出の実例]「白露の玉(タマ)の帯するかきこしに雪かと見ゆる庭の面かけ〈藤原為家〉」(出典:夫木和歌抄(1310頃)一三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例