デジタル大辞泉 「巡方」の意味・読み・例文・類語 じゅん‐ぽう〔‐パウ〕【巡方】 1 正方形のこと。2 束帯着用の際、袍ほうの腰に締める石帯せきたいの銙かが正方形のもの。→丸鞆まるとも 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「巡方」の意味・読み・例文・類語 じゅん‐ぽう‥パウ【巡方】 〘 名詞 〙① 正方形をいう。ずんぽう。② 石帯(せきたい)の銙(か)(=装飾の座金)の正方形のもの。円形の丸鞆(まるとも)に対する呼称。ずんぽう。[初出の実例]「巡方の一腰、丸鞆(まるとも)二腰也」(出典:今昔物語集(1120頃か)二〇)③ 「じゅんぽう(巡方)の帯」の略。[初出の実例]「依皇太后宮大夫消息、巡方馬悩等帯・尻鞘等送、是定頼也」(出典:御堂関白記‐寛弘七年(1010)三月一二日)④ ある目的のため方々をめぐりあるくこと。巡行。[初出の実例]「我后巡方春日晩、廻レ鑾駐レ駅次二江亭一」(出典:凌雲集(814)奉和江亭晩興呈左神栄清藤将軍〈淳和天皇〉) ずん‐ぽう‥パウ【巡方】 〘 名詞 〙 ( 「ずん」は「じゅん」の直音的表記 )① 正方形をいう。じゅんぽう。② 石帯(せきたい)の銙(か)(=装飾の座金)の正方形のものをいう。円形の丸鞆(まるとも)に対する呼称。じゅんぽう。[初出の実例]「めなうは、ずんぽうのなきかはりにもちゐるものなり」(出典:満佐須計装束抄(1184)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例