玉手山古墳群(読み)たまてやまこふんぐん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大阪府柏原(かしわら)市玉手町から羽曳野(はびきの)市駒ヶ谷(こまがや)にかけて、南北約3キロメートルの通称玉手山丘陵にある古墳時代前期の古墳群。前方後円墳18基と円墳7基とで構成され、前方後円墳の多いのが特色である。後円部に竪穴(たてあな)式石室2基を有する6号墳、後円部に竪穴式石室と粘土槨(ねんどかく)が併存し、前方部にも粘土槨2基がある5号墳、後円部に竪穴式石室1基、前方部に粘土槨1基を有する北玉山古墳などがあり、銅鏡、碧玉(へきぎょく)製品、玉類、巴(ともえ)形銅器などを副葬しているが、概して遺物は少ない。玉手山西斜面の安福寺境内には、勝負山(かちまけやま)古墳から運んだと伝える刳抜(くりぬき)式石棺があり、香川県鷲の山(わしのやま)の石材を用いている。なお玉手山の東西の斜面には横穴群があり、西斜面の北群10号横穴にある線刻の騎馬像は名高い。[森 浩一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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