ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「王昶」の意味・わかりやすい解説
王昶
おうちょう
Wang Chang
[没]嘉慶11(1806)
中国,清の学者,文学者。江蘇省青浦県の人。字,徳甫。号,述庵。蘭泉先生と呼ばれた。乾隆 19 (1754) 年進士に及第,刑部郎中となり,一時罪によって免職されたが軍功によって復官し,陝西,雲南,江西3省の布政使などをつとめた。同 59年退官,居所を春融堂と名づけて自適,著述にあたった。『大清一統志』『続三通』などの書の編纂に参加,金石の学を好み,また詩文ともにすぐれ,詩は杜甫,韓愈,陸游 (りくゆう) ,詞は姜 夔 (きょうき) ,文は韓愈を宗とした。ほかに随筆,地誌など著作が多い。詩文集『春融堂詩文集』,著『征緬紀聞』『蜀徼紀聞』『金石萃編』,編著『明詩綜』『湖海詩伝』『湖海文伝』など。
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