せん‐き【璇璣・琁璣・璿璣・旋機】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙
- ① ( 「璇」「琁」「璿」は美しい玉の名称。「璣」は回転仕掛けの機械の意 ) 北斗七星によって星宿の位置を測定したところから、美しい珠(たま)で飾った天文観測の器、渾天儀(こんてんぎ)のこと。璇璣玉衡(せんきぎょっこう)。
- [初出の実例]「周易の道は琁璣のうちにあると、人・物ともにのがれぬためし」(出典:随筆・独寝(1724頃)下)
- ② ( 古く、天子が天の運行を見て政治を行なったところから ) 政治をいう。まつりごと。
- [初出の実例]「莫レ不下在二琁璣於七政一。和中玉燭於四時上」(出典:朝野群載‐一二・昌泰元年(898)一一月二一日)
- ③ 航空機、船舶などに推力を与える推進装置。スクリュー、プロペラなどの類。
- [初出の実例]「魚雷〈略〉鎖弁自ら開けて其空気奔逸し後尾にある旋機を廻はして」(出典:風俗画報‐八七号(1895)魚形水雷の形)
- [ 2 ] 北斗七星。また、北斗七星の第一星から第四星。一説に第二星と第三星。
- [初出の実例]「聞道琁璣秋月暮、聖年宮樹待二黄飛一」(出典:文華秀麗集(818)下・奉和観落葉〈滋野貞主〉)
- [その他の文献]〔楚辞‐九思・怨上〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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