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環状剥皮 かんじょうはくひ

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盆栽用語集の解説

環状剥皮

取り木の方法のひとつで、樹皮を形成層の部分まで完全に剥ぎ、その部分から発根させること。普通は取りたい部分の幹径の1.5倍の幅を目安に、形成層を完全に剥いで水ゴケなどで覆っておく。順調なら数ヵ月後には発根するので、根の下で切り取って独立させる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

環状剥皮
かんじょうはくひ

生育旺盛(おうせい)な樹木の生育抑制や成熟促進、増殖の目的で、幹や枝の皮部に刃物で環状に切り込みを入れて皮部をはぎ取ることをいう。はぎ取る幅は樹種や樹皮の厚さによって異なるが、30日以内に癒合する程度にすることがたいせつで、普通0.1~0.3センチメートルである。環状剥皮を施すことにより、葉でつくられた炭水化物が篩管(しかん)を伝わって根のほうに降りるのを遮断するため、上部の枝葉に炭水化物などが蓄積されるというのがその原理である。花木類の花芽分化促進やカキ、ミカンなどの果実の成熟促進に利用したり、紅葉する樹木では晩夏に行うと早期に紅葉させることができる。また、取木といってマツ、モミジ、サクラ、ゴムなど挿木が困難な樹木や幹の太い樹木の増殖手段としても用いる。発根させる目的で行うときは、剥皮部分を0.3~1.0センチメートルとすこし幅広くする。環状剥皮は生育旺盛な樹木や樹皮の厚いものには利用できるが、樹皮の薄いものでは枯れることがあるので注意を要する。また、環状剥皮にかわる方法として、針金を用いて幹を締め付けるワイヤリング方式がある。[堀 保男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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