六訂版 家庭医学大全科 「環状紅斑」の解説
環状紅斑
かんじょうこうはん
Erythema circinatum
(皮膚の病気)
どんな病気か
原因は何か
リウマチ・
症状の現れ方
環状紅斑の生じる部位、広がる速度、
検査と診断
症状の現れ方と皮膚生検(皮膚を数㎜切り取って行う病理組織検査)から、どの病気に該当するのかの見当がつきます。リウマチ・膠原病であれば血液検査で自己抗体を、シェーグレン症候群であれば涙液や唾液の出方を検査します。
内臓の悪性腫瘍が疑われる場合は、全身の精密検査が行われます。
治療の方法
原因がわかった場合は、その病気の治療が行われます。たとえば、ライム病による慢性遊走性紅斑であれば、テトラサイクリン系(ミノマイシンなど)またはペニシリン系抗菌薬(パセトシンなど)を2~4週間、内服投与します。
原因不明や原因を取り除くことができない場合は、症状を軽くするために
病気に気づいたらどうする
まず皮膚科専門医を受診し、原因を調べる検査を受けてください。もとになる病気によっては、内科や各専門科での検査や治療も必要になります。
末木 博彦
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報