生島藤七(読み)いくしま とうしち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「生島藤七」の解説

生島藤七(1) いくしま-とうしち

?-? 江戸時代前期の工芸家。
肥前長崎螺鈿(らでん)職人元和(げんな)(1615-24)のころ,厚手の貝をもちいる明(みん)末の技法で,大隅(おおすみ)(鹿児島県)の屋久貝とおもわれる素材ですぐれた青貝細工をつくる。画家の兄生島三郎左とともに世評がたかかった。弟子野沢久右衛門がいる。同姓同名のガラス職人と同一人物かどうかは不明。

生島藤七(2) いくしま-とうしち

?-? 江戸時代前期のガラス職人。
長崎の人。貿易商浜田弥兵衛(やひょうえ)やオランダ人からヨーロッパのガラス技術をまなぶ。眼鏡のほかガラスの念珠,巻軸,灯籠(とうろう)などをつくった。元和(げんな)-寛永(1615-44)のころに活躍したといわれる。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android