精選版 日本国語大辞典 「巻軸」の意味・読み・例文・類語
かん‐じく クヮンヂク【巻軸】
〘名〙
※日本往生極楽記(983‐987頃)行基菩薩「草二此記及序等一。既成二巻軸一了」 〔李白‐与韓荊州書〕
③ 巻き物や書物の中の、すぐれた詩歌や句。一巻の中での、秀逸な文句。すぐれた部分。
④ 連判状などで、最後に署名すること。また、その人。もっとも重要な人が、軸に近い部分に署名する。
※浄瑠璃・加増曾我(1706頃)三「是、廻文(くはいぶん)のくはんぢくにてをとに聞ゆるつはもの也」
※洒落本・祇園祭挑燈蔵(1802)初幕「ごらん、女形の巻軸(クハンヂク)は巨撰で」
まき‐じく ‥ヂク【巻軸】
〘名〙 書画などを軸に巻くようにしたもの。巻物。かんじく。
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