巻軸(読み)カンジク

デジタル大辞泉 「巻軸」の意味・読み・例文・類語

かん‐じく〔クワンヂク〕【巻軸】

文書書画などの巻物
巻物の軸に近い所。転じて、書物の終わりの部分
巻物や書物の中のすぐれた詩歌や句。
連俳で、千句の第10番目の百韻発句

まき‐じく〔‐ヂク〕【巻(き)軸】

軸をつけて巻けるようにした書画。巻き物。

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精選版 日本国語大辞典 「巻軸」の意味・読み・例文・類語

かん‐じくクヮンヂク【巻軸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 文書や書画などを巻き物にしたもの。また、その文書や絵。巻子(かんす)本。まきもの。
    1. [初出の実例]「草此記及序等。既成巻軸了」(出典:日本往生極楽記(983‐987頃)行基菩薩)
    2. [その他の文献]〔李白‐与韓荊州書〕
  3. 巻き物の、軸に近い終わりの部分。書物などの終わりの部分。巻尾。
    1. [初出の実例]「巻軸なれば神祇を此処に置也」(出典:景感道(1504‐21))
  4. 巻き物や書物の中の、すぐれた詩歌や句。一巻の中での、秀逸な文句。すぐれた部分。
  5. 連判状などで、最後に署名すること。また、その人。もっとも重要な人が、軸に近い部分に署名する。
    1. [初出の実例]「是、廻文(くいぶん)のくんぢくにてをとに聞ゆるつはもの也」(出典:浄瑠璃・加増曾我(1706頃)三)
  6. 歌舞伎俳優の地位を表わす語。役者評判記では、各々の役柄で最高位またはそれと同等の俳優に与えられる称号。最後に記されるところから、巻き物の最後にある軸に擬せられた。
    1. [初出の実例]「ごらん、女形の巻軸(クンヂク)は巨撰で」(出典:洒落本・祇園祭挑燈蔵(1802)初幕)
  7. ( から ) 長唄、浄瑠璃で、最上位演奏家タテ)と同格の演奏家、およびそのすわる席。次席ワキ)にすわらせにくいため、タテと反対側の端にすわらせた。

まき‐じく‥ヂク【巻軸】

  1. 〘 名詞 〙 書画などを軸に巻くようにしたもの。巻物。かんじく。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「巻軸」の意味・わかりやすい解説

巻軸
かんじく

日本音楽用語。長唄の唄方で,立唄 (首席のうたい手) と同格の者はワキ (次席) に据えにくいため,立唄から最も離れた席につくが,その座席および唄方のこと。

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普及版 字通 「巻軸」の読み・字形・画数・意味

【巻軸】かんじく

巻物。

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