生活学校(読み)セイカツガッコウ

デジタル大辞泉 「生活学校」の意味・読み・例文・類語

せいかつ‐がっこう〔セイクワツガクカウ〕【生活学校】

児童生徒生活経験を重視し、生活教育を実践する学校

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精選版 日本国語大辞典 「生活学校」の意味・読み・例文・類語

せいかつ‐がっこうセイクヮツガクカウ【生活学校】

  1. 〘 名詞 〙 児童生徒の自治的な生活を中心として、すべての学習を子どもたちの現実生活から出発させようとする教育論に基づく学校。書物中心の従来学校教育に対するもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生活学校」の意味・わかりやすい解説

生活学校
せいかつがっこう

主体的な行動や現実的な生活を通して,生活力に満ちた社会生活者の育成目標とする学校教育計画ないしはそれを実践する学校。伝統的な教科書中心,知育中心の学校に対する批判反省から生れた。

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世界大百科事典(旧版)内の生活学校の言及

【民間教育研究運動】より

…これは東北農村の教師などによって始められ,東京下町や山陰その他の地方へ広がった。また生活の事実から学ばせるだけでなく,生活現実を批判する武器として科学的認識を育て,学級内外での文化活動を重視した生活学校の運動も,ファシズム化した状況のなかで展開された。これらはいずれも国定教科書の枠をこえた教育活動であり,30年代後半以降,当局による弾圧を受けた。…

【児童の村】より

…しかし30年代に入ると教育界全体が国家主義に傾斜していき,児童の村の支持基盤もゆらぎ,財政や人事面でゆきづまり,30年代半ばにはそれぞれ閉鎖を余儀なくされ,36年に発足した東京児童の村小学校だけが第2次世界大戦下まで存続した。しかし,池袋児童の村小学校を母胎にして発行された雑誌《生活学校》はその後も2年ほど存続して民主的教育運動を支えた。【中野 光】。…

※「生活学校」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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