生田遺跡(読み)いくたいせき

日本歴史地名大系 「生田遺跡」の解説

生田遺跡
いくたいせき

[現在地名]中央区下山手通一―二丁目

六甲ろつこう山地の南麓、標高一四メートル前後の緩斜面に立地する。生田川の旧河道の氾濫原につくられた古墳時代の五世紀中頃から六世紀前半の集落跡。市街地の再開発に伴って竪穴住居跡・掘立柱建物跡が発見され、昭和六二年(一九八七)・同六三年に約一八〇〇平方メートルが調査された。竪穴住居は二棟で、うち一棟は六・四×六・八メートルの方形で、主柱は四本。北壁ぎわに粘土の竈が造りつけられ、付近から土師器の甕・甑・坏・高坏が、また調理に用いたらしい製塩土器が出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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