日本歴史地名大系 「田小路木場」の解説 田小路木場たこうじきば 岩手県:水沢市水沢城下田小路田小路木場[現在地名]水沢市 田小路日高(ひたか)小路より大畑(おおばたけ)小路に曲がる角の田小路川にあった。近世の留守氏家臣の薪は流木の制度によって賄われていた。この制度は留守氏の請山であった嶽(たけ)山(現胆沢郡胆沢町)などの林木(ぶな・なら)を伐採して流し、僅少の経費で水沢在住の家臣約五〇〇人に配給したもので、流木役と称する役目の家臣がこれに当たっていた。春先、嶽山の麓の平七(へいしち)沢・金山(かなやま)沢および胆沢(いさわ)川上流の前(まえ)川付近の沢に沿って伐採して上流に積み、沢水の流れを巧みに堰止め、または雨水を利用して一時に放水して胆沢川の本流に流した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by