胆沢(読み)いさわ

精選版 日本国語大辞典 「胆沢」の意味・読み・例文・類語

いさわいさは【胆沢】

  1. 岩手県の南西部の郡。北上川右岸にあり、西は奥羽山脈によって秋田県に接する。中世には伊沢とも記され、松浦(松良)郡とも呼ばれた。〔二十巻本和名抄(934頃)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「胆沢」の意味・わかりやすい解説

胆沢
いさわ

岩手県南西部,奥州市西部の旧町域。奥羽山脈に発する胆沢川のつくった胆沢扇状地にある。西は秋田県に接する。 1955年小山村,南都田村,若柳村が合体し胆沢村となり,1967年町制。 2006年水沢市,江刺市,前沢町,衣川村と合体して奥州市となった。旧町名は古代からの郡名による。元和3 (1617) 年キリスト教徒の後藤寿庵らがつくった寿庵堰などにより,胆沢川の水を扇状地に引き上げて開拓が始められた。 1953年上流石淵ダムが建設され,穀倉地となった。中西部の焼石岳連峰,石淵ダム周辺は栗駒国定公園に属する。角塚古墳は国の史跡

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「胆沢」の意味・わかりやすい解説

胆沢
いさわ

岩手県南西部、胆沢郡にあった旧町名(胆沢町(ちょう))。現在は奥州(おうしゅう)市の西部を占める地域。1967年(昭和42)町制施行。2006年(平成18)水沢市(みずさわし)、江刺市(えさしし)、胆沢郡前沢町(まえさわちょう)、衣川村(ころもがわむら)と合併して奥州市となった。旧町域は胆沢川のつくった胆沢扇状地に位置し、東端を東北自動車道が通過する。1617年(元和3)キリシタンの後藤寿庵(じゅあん)がつくった寿庵堰(ぜき)などにより、胆沢川の水を扇状地に揚水することで開拓が始められた。1953年には上流に石淵ダム(いしぶちだむ)が建設され、県内指折りの穀倉地に発展した。国の農村総合整備モデル事業指定を受けた。西部の栗駒(くりこま)国定公園の一部焼石連峰(やけいしれんぽう)には高山植物が多く、石淵ダムや角塚古墳(つのづかこふん)(国史跡)などもあり、観光開発が期待されている。

[川本忠平]

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百科事典マイペディア 「胆沢」の意味・わかりやすい解説

胆沢[町]【いさわ】

岩手県南西部,北上川の支流胆沢川の扇状地と西部山地を占める胆沢郡の旧町。扇状地は古くから集落ができ,角塚(つのづか)古墳が残る。1953年西部に石淵ダムが完成,開田が進み,野菜,葉タバコも産する。特にピーマンの栽培で有名。2006年2月,水沢市,江刺市,胆沢郡前沢町,衣川村と合併し市制,奥州市となる。298.02km2。1万7759人(2003)。

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改訂新版 世界大百科事典 「胆沢」の意味・わかりやすい解説

胆沢 (いさわ)

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