田蓑神社
たみのじんじや
[現在地名]西淀川区佃一丁目
神崎川と左門殿川の分岐点南方に鎮座。底筒男命・中筒男命・表筒男命・神功皇后の四柱を祭神とする。旧郷社。往古は現社地付近は田蓑島と称し、神功皇后の船が難波に着岸のときに立寄り、やがて住吉に上陸後は田蓑の海士が魚介を供御したと伝える。貞観一一年(八六九)九月一五日、現社地に四柱の神々を鎮祀という。江戸時代には佃村の産土神で住吉明神・住吉神祠などと称された(摂津名所図会ほか)。徳川家康との因縁により、寛永七年(一六三〇)佃村の漁民が江戸鉄砲洲町干潟に造成された佃島に移住すると、ここに住吉大神を勧請して住吉神社を創祀するが、当神社境内に徳川家康を祀る東照宮が奉斎されたのは、この頃より以前とされる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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