申采浩(読み)しんさいこう

百科事典マイペディアの解説

申采浩【しんさいこう】

朝鮮の独立運動家,〈民族史学〉を樹立した歴史家。号は丹斎。忠清南道生れ。反日・国民啓蒙の論陣を張った《大韓毎日申報主筆として愛国啓蒙運動に努め,民族運動団体〈新民会〉にも加入。日韓併合(1910年)後中国に亡命。1919年朝鮮人独立運動家たちが上海で組織した亡命政府〈大韓民国臨時政府〉に参加,のち脱退。1923年〈朝鮮革命宣言〉を執筆。1928年台湾で日本警察に逮捕され,1936年旅順刑務所で獄死。歴史家としての著書に《朝鮮上古史》(1931年)など。
→関連項目洪命熹

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世界大百科事典 第2版の解説

しんさいこう【申采浩 Sin Ch‘ae‐ho】

1880‐1936
朝鮮の独立運動家,歴史学者。号は丹斎。忠清南道生れ。李朝の最高学府成均館に学んだ後,《大韓毎日申報》主筆となり論説や《李舜臣伝》などの著作で愛国啓蒙運動に努め,新民会にも加入した。日韓併合後ウラジオストクを経て中国に亡命,上海,北京などで独立運動に参加する一方,満州に残る朝鮮史跡を調査しながら朝鮮古代史を研究。1919年大韓民国臨時政府に加わったが,のち脱退,23年義烈団の依頼で〈朝鮮革命宣言〉を執筆,28年には無政府主義者団体に加わった。

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世界大百科事典内の申采浩の言及

【朝鮮】より

…そして三国以前を氏族共産制社会,三国期から統一新羅期までを奴隷制社会,高麗以降を中央集権的なアジア的封建制社会ととらえる時代区分を提唱し,福田らの封建制欠如論を批判した。 白のような社会構成体的な基準にもとづく時代区分とはまったく異なる時代区分の考え方を提示したのは,民族史学の立場に立つ人たちであり,その代表的な研究者が申采浩(しんさいこう)であった。彼は日本の植民地支配を打ち破る力を民族独自の精神に求め,それを歴史の中に見いだそうとして研究を進めた。…

※「申采浩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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