男君(読み)オトコギミ

デジタル大辞泉 「男君」の意味・読み・例文・類語

おとこ‐ぎみ〔をとこ‐〕【男君】

貴族子息敬称。男の公達きんだち。⇔女君おんなぎみ
「日さしあがるほどに生れ給ひぬ。―と聞き給ふに」〈柏木
貴族の婿・夫の敬称。
「―もにくからずうち笑みたるに」〈・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「男君」の意味・読み・例文・類語

おとこ‐ぎみをとこ‥【男君】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 貴族の子息に対する敬称。公達(きんだち)男公達。⇔女君
    1. [初出の実例]「男君、常におはしてあはれがり給ふ」(出典:多武峰少将物語(10C中))
  3. 貴族のむこ、夫の敬称。⇔女君
    1. [初出の実例]「男君も女君も、御心のどやかによくおはすれば、つかうまつりよし」(出典:落窪物語(10C後)二)

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普及版 字通 「男君」の読み・字形・画数・意味

【男君】だんくん

妾婦の夫。

字通「男」の項目を見る

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