男面(読み)オトコメン

デジタル大辞泉 「男面」の意味・読み・例文・類語

おとこ‐めん〔をとこ‐〕【男面】

能面分類の一。老人以外の男性ふんするときに用いるもの。中将平太邯鄲男かんたんおとこ喝食かっしき怪士あやかし痩男やせおとこなど。→女面

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精選版 日本国語大辞典 「男面」の意味・読み・例文・類語

おとこ‐づらをとこ‥【男面】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 男の顔。⇔女面
  3. ( 「つら」は「面憎い」の意 ) 顔を見るのさえ憎い男。
    1. [初出の実例]「秋の草木かしほじほと、一人ねよとは男づらあはびの貝の片だより」(出典:清元・六歌仙容彩(1831)文屋の康秀)

おとこ‐めんをとこ‥【男面】

  1. 〘 名詞 〙 能楽で、男の面。男性を表わす面。「平太」「中将」「十六」など。⇔女面
    1. [初出の実例]「若きおとこめんは、龍右衛門也」(出典:申楽談儀(1430)面の事)

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