20世紀日本人名事典 「畑中政春」の解説
畑中 政春
ハタナカ マサハル
昭和期の国際問題評論家,平和運動家 原水協代表理事;元・日朝協会理事長;元・日本アジア・アフリカ連帯委員会代表委員。
- 生年
- 明治40(1907)年9月1日
- 没年
- 昭和48(1973)年3月6日
- 出生地
- 愛媛県双海町
- 学歴〔年〕
- 神戸高等商業学校〔昭和4年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 朝鮮民主主義人民共和国国旗勲章〔昭和35年〕
- 経歴
- 昭和7年朝日新聞社に入り、北京特派員を経て15年モスクワ特派員となり、独ソ開戦、独軍猛攻の状況を報道。19年帰社。25年レッドパージで退社。26年平和擁護日本大会、日本平和を守る準備会(現・日本平和委員会)に参画。27年アジア・太平洋地域平和会議準備会事務局長。28年在華同胞帰国打合代表として訪中。中国、ソ連、朝鮮の邦人帰国に尽力した。30年アジア諸国民会議に出席、また朝鮮民主主義人民共和国を訪問、日朝協会を設立して理事長。32年エジプト、ソ連を訪問、41年キューバのアジア・アフリカ・ラテンアメリカ三大陸人民連帯会議に出席するなど、アジア・アフリカ諸国との交流に尽くした。35年朝鮮民主主義人民共和国から最高栄誉賞、国旗勲章を受けた。このほか日本原水協代表理事、世界平和評議員、日本アジア・アフリカ連帯委員会代表委員、日ソ協会顧問などを務めた。著書に「ソ連の国民生活」「ソヴエト社会と人間」「ソヴエトの外交」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報