異化学的変成作用(読み)いかがくてきへんせいさよう(その他表記)allochemical metamorphism

岩石学辞典 「異化学的変成作用」の解説

異化学的変成作用

変成作用過程外部との成分増減があり岩石化学組成が変化することをいい,交代作用と同じで,物質増加減少が行われる変成作用[Scheumann : 1936].当初主成分が少しあるいは全く移動しないものを等化学的変成作用としたが,その後揮発性物質が移動すると考えて開放系の変成作用の扱いが進んだ.変成作用の過程ではあらゆる物質が移動するが,揮発性成分でも有限な距離しか移動できないので,化学成分が変化したかどうかは対象とする範囲に関係することである.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android