異化学的変成作用(読み)いかがくてきへんせいさよう(英語表記)allochemical metamorphism

岩石学辞典 「異化学的変成作用」の解説

異化学的変成作用

変成作用過程外部との成分増減があり岩石化学組成が変化することをいい,交代作用と同じで,物質増加減少が行われる変成作用[Scheumann : 1936].当初主成分が少しあるいは全く移動しないものを等化学的変成作用としたが,その後揮発性物質が移動すると考えて開放系の変成作用の扱いが進んだ.変成作用の過程ではあらゆる物質が移動するが,揮発性成分でも有限な距離しか移動できないので,化学成分が変化したかどうかは対象とする範囲に関係することである.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android