デジタル大辞泉 「開放系」の意味・読み・例文・類語 かいほう‐けい〔カイハウ‐〕【開放系】 物理学で、特に熱力学的に、境界を越えた外部とエネルギーや物質のやり取りが行われる系。開いた系。→閉鎖系 →孤立系 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「開放系」の意味・わかりやすい解説 開放系かいほうけいopen system 開いた系ともいう。着目している部分に外部からエネルギーや粒子の交換がある場合に,これを開放系という。現実に見られる事物のなかには,これらを交換しない完全な孤立系は存在せず,大なり小なり必ず外界との接触が見出される。孤立系では平衡でないかぎり時間とともにエントロピーは必ず増大するが,開放系では減少する場合もありうる。すなわち開放系では熱力学第二法則は必ずしも成立しない。生物は熱力学的にみればすべて開放系であり,外部からエネルギーや物質を取込んでみずから秩序ある身体をつくりあげ,秩序ある運動を行なっている。生きているということは,生体が開放系の安定な定常状態にあることを示している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by