異志(読み)いし

精選版 日本国語大辞典 「異志」の意味・読み・例文・類語

い‐し【異志】

〘名〙
① むほんの心。陰謀野心異心
※済北集(1346頃か)一八・通衡之三「梵書曰袒右肩者示異志也」 〔春秋左伝‐襄公一六年〕
② 普通の人とは違うすぐれたこころざし。すぐれた考え。
報徳記(1856)一「誰か先生幼若の時より異志(イシ)出群(しゅつぐん)所行を知らん」

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デジタル大辞泉 「異志」の意味・読み・例文・類語

い‐し【異志】

謀反の心。異心。
「益々列国を併呑するの、―あるものに似たり」〈竜渓経国美談
人並みでないすぐれた志。
《「志」は誌の意》異なった記録

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「異志」の読み・字形・画数・意味

【異志】いし

ふた心。〔左伝、襄九年〕今日(ちか)へるより後、國にして唯だ晉の命を是れ聽かずして、或いは異志は、此のの如きり。

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