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病巣扁桃 びょうそうへんとうTonsillar Focal Infection

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家庭医学館の解説

びょうそうへんとう【病巣扁桃 Tonsillar Focal Infection】

[どんな病気か]
 扁桃に慢性の感染性炎症病巣があるものを病巣扁桃といいます。病巣扁桃があって、扁桃自体の症状がまったくないか、あるいは非常に軽度な症状にすぎないにもかかわらず、直接的に関係ないと思われる遠隔臓器(扁桃以外の別の臓器)におこる病気を、扁桃病巣感染症(へんとうびょうそうかんせんしょう)といいます。
 その代表的な病気として腎臓病(じんぞうびょう)(急性腎炎(じんえん)、慢性腎炎、IgA腎症)、皮膚疾患(掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)など)、骨・関節疾患(胸肋鎖骨過形成症(きょうろくさこつかけいせいしょう))、リウマチ性疾患リウマチ熱関節リウマチなど)、心臓病(心内膜炎(しんないまくえん)など)があげられます。
 扁桃病巣感染症であれば、口蓋扁桃(こうがいへんとう)を摘出(てきしゅつ)することが治療となり、効果をあげます。しかし、各病気と扁桃との関連について、すべてが理論的に詳細に解明されているわけではありません。このため、現在おこっている病気が扁桃と関係があるかどうか、関係があれば、いつ口蓋扁桃を摘出するかなど、おのおのの病気の治療を担当する医師と耳鼻咽喉科医(じびいんこうかい)との間で、よく相談をして決定するようにします。
[検査と診断]
 現在おこっている病気が扁桃病巣感染症らしいときは、マッサージ、超音波の照射、ヒアルロニダーゼという薬剤の注射のいずれかで扁桃を刺激し、一定時間後に体温、白血球数(はっけっきゅうすう)、血沈(けっちん)、尿などを検査する扁桃誘発試験を行ないます。
 この結果が陽性にでれば、扁桃病巣感染症と判断します。
 扁桃誘発試験の対象となる病気は、慢性の微熱、皮膚疾患(とくに掌蹠膿疱症)、腎臓病(とくにIgA腎症)、骨・関節疾患(胸肋鎖骨過形成症)、リウマチ性疾患(関節リウマチ)があげられます。
[治療]
 扁桃病巣感染症と判断できたときはもちろん、その可能性があるという程度でも、口蓋扁桃を摘出します。これで、遠隔臓器におこる病気のほうも軽快することが多いものです。

出典|小学館
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