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扁桃 へんとう tonsil

翻訳|tonsil

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

扁桃
へんとう
tonsil

咽頭は細菌やウイルスの感染を受けやすいため,粘膜下にリンパ組織が発達している。このリンパ小節の集合体を扁桃という。口蓋扁桃,舌扁桃,咽頭扁桃などがあり,リンパ球をつくったり食菌作用を行う。

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デジタル大辞泉の解説

へん‐とう〔‐タウ〕【×扁桃】

アーモンドの別名。
咽頭(いんとう)の粘膜にあるリンパ節の集合体。アーモンドの種子に似た形をしている。口を開けたとき両側に見える口蓋(こうがい)扁桃、舌の付け根にある舌扁桃などがあり、細菌・ウイルスの侵入を防ぐ働きをする。

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百科事典マイペディアの解説

扁桃【へんとう】

扁桃腺とも。口腔およびその付近の粘膜内部にある発達したリンパ小節の集合体。口蓋弓の下部にある左右1対の口蓋扁桃は最大で,扁桃といえば口蓋扁桃をさすことが多い。そのほか咽頭(いんとう)扁桃,舌扁桃,耳管扁桃などがある。
→関連項目扁桃炎扁桃肥大

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栄養・生化学辞典の解説

扁桃

 咽頭の粘膜の中にあるリンパ細胞からできた小胞の集合体.口蓋扁桃,咽頭扁桃,舌扁桃,耳管扁桃などがある.

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家庭医学館の解説

へんとう【扁桃】

 扁桃は、咽頭(いんとう)に環状(かんじょう)に存在するリンパ組織の総称で、ワルダイエルの扁桃輪(へんとうりん)(リンパ環)とも呼ばれます。
 咽頭扁桃(いんとうへんとう)(アデノイド)、耳管扁桃(じかんへんとう)、口蓋扁桃(こうがいへんとう)、舌扁桃(ぜつへんとう)、咽頭側壁(いんとうそくへき)リンパ濾胞(ろほう)から成っていますが、ふつう扁桃というと、口の中に見える一対の口蓋扁桃をいいます。
 扁桃は、鼻や口から侵入する病原微生物に対して防御的機能をもつ免疫臓器(めんえきぞうき)と考えられています。一方、病原微生物の標的になる感染臓器でもあり、このような免疫臓器と感染臓器の二面性をもつのが、扁桃の特徴です。
 扁桃は一般に扁桃腺(へんとうせん)と呼ばれますが、腺構造はなく、扁桃が正しい呼び方です。

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世界大百科事典 第2版の解説

へんとう【扁桃 tonsil】

かつて専門家の間でも〈扁桃腺〉と呼ばれていたが,〈腺〉とは汗腺,涙腺などのように,なにかを分泌するものをさす言葉なので妥当ではない。一般に扁桃といえば,口峡(口腔から咽頭に入る狭い咽門)両側にあるアーモンド(扁桃)の形をした二つの肉塊,正確にはリンパ網様組織を指していうが,厳密にはこれは口蓋扁桃と呼ばれるべきである。同じような組織に咽頭扁桃(アデノイド),耳管扁桃,舌扁桃,中間扁桃,咽頭側索,咽後リンパ濾胞などがあり,呼吸ならびに消化器の第1関門である咽頭において環状を成す。

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大辞林 第三版の解説

へんとう【扁桃】

アーモンドの別名。
咽頭にあるリンパ組織。咽頭の周りに輪状に数個あり、一般に扁桃腺とよばれる口蓋扁桃と咽頭扁桃に分けられる。細菌の侵入を防ぐ役目をする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

扁桃
へんとう

口腔(こうくう)から咽頭(いんとう)への移行部(口峡)を取り巻くように粘膜上皮の下層に存在するリンパ組織で、リンパ小節の集合体からなる。広い意味では扁桃腺(へんとうせん)とよぶこともある。扁桃にはその存在部位によって、舌扁桃(ぜつへんとう)(舌根扁桃)、口蓋扁桃(こうがいへんとう)、咽頭扁桃、耳管扁桃(じかんへんとう)の4種類がある。舌扁桃は舌根面にあり、多数の丘状の高まり(舌小胞)の集合体である。口蓋扁桃は口峡のひだ(左右両側下方の口蓋舌弓(ぜつきゅう)と口蓋咽頭弓)の間にある。やや平たい卵形でアーモンド(扁桃)の種によく似た形をしており、扁桃のなかでは、もっとも発達している。狭い意味で扁桃腺とよぶ場合は口蓋扁桃のことをさす。咽頭扁桃は咽頭後壁の上部にあり、この下方への続きは耳管咽頭口の周囲に存在する耳管扁桃に連続している。後二者の扁桃は俗に「鼻の扁桃腺」ともよばれ、外からは見えないが、後鼻鏡を使えば見ることができる。
 4種の扁桃は円筒状の咽頭壁を取り巻く輪を形成しているので、ドイツの解剖学者ワルダイエルW. von Waldeyer(1836―1921)は、リンパ上皮性咽頭輪と総称した。これら扁桃の構造には、それぞれ多少の相違があるが、粘膜上皮の下層に多くのリンパ小節が上皮とほぼ平行に一列に並んでいる点は共通である。扁桃表面の粘膜上皮には凹凸がみられ、陰窩(いんか)とよばれる深い陥入をつくってリンパ小節まで細管を伸ばしている。リンパ球は抗体産生細胞(形質細胞)や顆粒性(かりゅうせい)白血球などとともに、この陰窩に遊出して唾液(だえき)中に出る。これらの細胞を唾液小体という。扁桃はいずれも生後に発達し、成人後は多少縮小する。子供では口蓋扁桃や咽頭扁桃がしばしば炎症をおこして腫脹(しゅちょう)し、摘出手術の対象となることがある(咽頭扁桃の腫脹したものをアデノイドとよぶ)。なお、ラテン語、英語では、扁桃をtonsilというが、これはローマ時代の船の停泊地をさすという。[嶋井和世・上見幸司]

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