病根(読み)ビョウコン

精選版 日本国語大辞典 「病根」の意味・読み・例文・類語

びょう‐こんビャウ‥【病根】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 病気のもと。病気の原因。病原。
    1. [初出の実例]「右炎天之比奔波之間、殆可病根」(出典明衡往来(11C中か)上本)
    2. 「物云はぬ児の病根(ビャウコン)知り難く」(出典:露小袖(1890)〈大橋乙羽〉一四)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐華佗伝〕
  3. 根深い病気。
    1. [初出の実例]「惟仁君、早速御即位あるべき所に、類稀なる御病根」(出典:歌舞伎・名歌徳三舛玉垣(1801)五立)
  4. よくない事の根本原因。病原。
    1. [初出の実例]「よき事にはそまりかたうして、色も又かはりやすし、此病根あらん事をなげきつつ〈略〉心を養ふ事、少欲よりよきはなかるべし」(出典:咄本・戯言養気集(1615‐24頃)下)
    2. [その他の文献]〔横渠語録〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「病根」の読み・字形・画数・意味

【病根】びよう(びやう)こん

病気のもと。宋・陸游〔仲秋書事、十首、七〕詩 靈府搖かず、(こころ)泰定し 根已に去り、なり

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