白旗山
しらはたやま
[現在地名]甲佐町白旗
標高一三七・九メートル。緑川は加藤清正の改修工事以前は上早川村・下早川村・北早川村より流れて、この山の麓を回り、御船原に沿って陣村・秋只村(現御船町)へと流れていた(甲佐町史)。白旗山の名は、その昔、都を追われた鎮西八郎為朝が九州へ下り、この山に源氏の白旗を立て、武威を近郷の村々へ知らせたことによるという伝説がある(国誌)。一説には為朝が木原山(雁回山、三一四メートル)にいた時、この矢の留る所に源氏が代々崇敬する神明を祀ろうと白羽の矢を放つとこの山に当たったので西麓に社殿を築き、丈武大明神と称して祀ったと伝える。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報
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