白田(読み)シロタ

デジタル大辞泉 「白田」の意味・読み・例文・類語

しろ‐た【白田】

雪が積もっている冬の田。
《「畠」の字を「白」と「田」に分けて読んだものとも、「白田はくでん」を訓読みにしたものともいう》はたけ
「うろたへて、―へくぐ畠垣はたけがき」〈浄・氷の朔日

はく‐でん【白田】

《「白」は乾いているの意》はたけ。
[補説]国字の「畠」は「白田」を一字化したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「白田」の意味・読み・例文・類語

はく‐でん【白田】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「白」は乾いているの意。乾いた田の意から ) はたけ。畑地畠地(はくじ)。また、やせた土地薄田
    1. [初出の実例]「山城国相楽郡白田十三町賜葛井親王」(出典:日本後紀‐延暦二四年(805)八月丁酉)
    2. [その他の文献]〔晉書‐博玄伝〕

白田の補助注記

「畠」の字は「白」「田」を合わせた国字。


しろ‐た【白田】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「畠」の字を「白」と「田」に分けた語とも、「白田(はくでん)」の訓読みともいう ) 畠(はた・はたけ)。畑(はた・はたけ)
    1. [初出の実例]「早苗もやさかふ源氏のはたしろ田〈一六〉」(出典:俳諧・難波草(1671)夏)
  3. 雪が降り積もって白い冬の田。

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普及版 字通 「白田」の読み・字形・画数・意味

【白田】はくでん

田。畠。〔水経注温水〕(九真)を知りてより以來六百餘年、火耨(くわどう)す。法、と同じ。白田と名づけ、白を種(う)う。七火作し、十登熟す。赤田と名づけ、赤を種う、十二作し、四登熟す、謂(いはゆる)兩熟の稻なり。

字通「白」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の白田の言及

【片瀬[温泉]】より

…純食塩泉,80~100℃。伊豆半島東海岸の片瀬海岸に,昭和に入ってから開発された静かな温泉町で,白田川の対岸には白田温泉(弱食塩泉,80~100℃),2kmほど北には熱川温泉があり,東伊豆温泉郷を形成する。湯量の豊富なことと,ひなびた味わいが残ることで,海水浴,磯釣り,保養などに向いている。…

【東伊豆[町]】より

…人口1万6741(1995)。天城火山の遠笠山,万三郎岳などの南東斜面が海岸まで迫り,平地は白田川沿いにみられるだけである。かんきつ類の栽培と主集落稲取を中心とする小漁港でのサバ,イカ漁が行われる。…

※「白田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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