(読み)しろ

色名がわかる辞典の解説

しろ【白】

色名の一つ。JISの色彩規格では、そのまま「白」としている。一般に「雪のように白い」という表現をするが、あくまでも白に近い色であって雪は純粋な「白」ではない。白は人間の目に見える光のすべてを反射する物体から感じる色という概念だが、実際にそのような物体は存在しないとされる。したがって、色名としての白は他の色の概念で例えようがなく、白は白となってしまう。白系統の総称としての意味合いが強い。また、白は無彩色であり、の対語。この白と黒はもっとも古く発生した色名の概念とされる。中国から伝えられた五行説では「木火土金水」の「金」に相当し、季節では秋を表す。秋の異称を白秋という。また心が然のままで清いこと、汚れのないさまを清廉潔白というように、無垢のイメージが強い。

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デジタル大辞泉の解説

しら【白】

[名]
他の語の上に付いて複合語をつくる。
㋐白色である意を表す。「雲」「菊」
㋑色や味などを加えていない、生地のままである意を表す。「木」「焼き」
㋒純粋である意を表す。「真剣」
㋓うまくごまかしたり、とぼけたりする意を表す。「とぼけ」
知らないこと。無関係であること。「を言う」
善良を装っている無頼の徒。
「折から向ふへ万八が、―ども引き連れ走り寄る」〈浄・河原達引
[名・形動ナリ]
作り飾らないこと。また、そのさま。
「はたらきのねえ生まれつきで、三文の工面もむづかしうござりやすと、―でいふ方がいい」〈洒・二筋道
まじめで正直なこと。また、その人やそのさま。
「―な事をいうて悦ばす仕掛けを工夫せらるべし」〈浮・禁短気・五〉

しろ【白】

雪のような色。物がすべての光線を一様に反射することによって、目に感じられる色。「のワイシャツ」
碁石の白いほうの石。また、白い石を持つほう。⇔
紅白試合などで、白い色をしるしにするほうの側。「赤勝て、勝て」
何も書き入れてないこと。また、そこに何も印刷してないこと。空白。「答案用紙はまだだ」
犯罪の事実がないものと認められること。また、その人。潔白。無罪。「筆跡鑑定からと出た」⇔
ブタの腸管を串ざしにしたもので焼き鳥の一種。

はく【白】

白いこと。白いもの。しろ。
「やみの中にぽっと―のひなげしが浮き出たような」〈長与竹沢先生と云ふ人
ボラの幼魚。
白人(はくじん)2」の略。
「光り輝く―や芸子に」〈浄・忠臣蔵

はく【白】[漢字項目]

[音]ハク(漢) ビャク(呉) [訓]しろ しら しろい もうす
学習漢字]1年
〈ハク〉
しろ。しろい。「白亜白衣白煙白髪紅白純白精白蒼白(そうはく)漂白卵白
色・印・汚れなどがついていない。「白紙白票白文空白潔白余白
明るくはっきりしている。「白昼白日明白
ありのままに言う。申し上げる。「白状科白(かはく)関白敬白建白告白自白独白
さかずき。「挙白大白
白居易。「白詩/元白」
(文字分析から)九九歳。「白寿
〈ビャク〉しろ。しろい。「白衣(びゃくえ)白檀(びゃくだん)白虎(びゃっこ)黒白
〈しろ(じろ)〉「白黒白目色白
〈しら〉「白壁白波
[名のり]あき・あきら・きよ・きよし・し・しろし
[難読]白馬(あおうま)白朮祭(おけらまつり)白粉(おしろい)飛白(かすり)白湯(さゆ)白鑞(しろめ)科白(せりふ)白膠木(ぬるで)白乾児(バイカル)白板(パイパン)白熊(はぐま)白耳義(ベルギー)

びゃく【白】[漢字項目]

はく

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世界大百科事典 第2版の解説

しろ【白】

色名の一つ。日本工業規格(JIS)では,10種の有彩色,5種の無彩色の計15色名を基本色名として定めているが,白は無彩色の基本色名の一つである。無彩色だから明度(色の3属性の一つで,色の明るさを表す)によって規定され,白は明度10である。一般に光は,各波長に対する放射エネルギーの分布で種別されるが,白色光はどの波長に対しても放射エネルギーが等しい光で,天然には太陽光がほぼ白色光に相当する。
[象徴としての白]
 白は闇に対する光,暗に対する明の色であり,黒の反対色である。

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大辞林 第三版の解説

しら【白】

( 名 )
他の語の上に付いて複合語をつくる。
白色であることを表す。 「 -髪しらが」 「 -壁しらかべ」 「 -雪しらゆき
色や味などをつけないことを表す。 「 -焼き」
生地きじのままであることを表す。 「 -木」
全くそのものであることを表す。 「 -きちょうめん」
うまくいつわる、とぼけていつわる意を表す。 「 -ばくれる」
まじめを装っている無頼の徒。 「もし邪魔する奴は、-どもよんで片付けさす/浄瑠璃・近頃河原達引」
[1] ( 名 ・形動 )
作り飾らない・こと(さま)。正直であること。まじめ。 「直化すぐばけに-な事をいふてよろこばす仕掛を工夫せらるべし/浮世草子・禁短気」
[句項目] 白を切る

しろ【白】

色の名。太陽の光線を全部反射したときに感じられる色。雪のような色。 「 -のネクタイ」
犯罪の容疑がないこと。潔白。無罪。 ⇔ 「容疑者は-と断定された」
白い碁石。また、それを持って打つ方。後手。 ⇔
紅白に分けた組で、白組の方。 「赤勝て-勝て」
何も書き入れてないこと。 「答案を-で出す」

はく【白】

白いこと。しろ。
白人はくじん」に同じ。 「新造の振りか詰茶か但しは-の白茶か/浄瑠璃・卯月の潤色
科白せりふのこと。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


しろ

光の各波長を一様に多く反射する対象物は、白いと感じる。無彩色で8.5以上の明度をもっているものが、ほぼ白とよばれている。白は、自然な、明るい、軽快な、あっさりした、静的な、美しい、澄んだ、単純な、上品な、といった印象を人々に与える。そして、白から連想される具体物としては、壁、チョーク、白衣、病院、歯などがある。
 白によって象徴されるのは、清潔さ、純潔、新しい、冷たい、真理、永遠などである。白は色味をもたず、澄んでいるため、交じりけのないという感じを人に与えるので、このような連想、象徴を生じさせるものと思われる。また、白は汚れを目だたせることもあり、白衣、衛生陶器、冷蔵庫などによく用いられている。最近の冷蔵庫は、外側は有彩色を用いるものもかなりあるが、内側はいずれも白である。これは、食料を入れておくところが清潔であることが望まれていることとも関係があろう。さらに、白は光を多く反射するため、照明効率がよいといえよう。したがって冷蔵庫内も照明のことからいえば白がよいものと思われる。天井などを白で塗るのも、ある程度、照明のことを念頭に入れているのであろう。ただ、白は冷たい印象を人に与えることがあり、柔らかい印象が得にくい。したがって壁などすべて白にすると、冷たいという感じを強くもつ。病院がなんとなく冷たいという感じをもつのは、壁が白かったり、白衣が多く目に入ったりして、いかにも白が多いということから生じてくるのである。このため最近では、柔らかい感じを出し、安心感を与えるような意向のもとに病院などの色彩が考えられるようになってきている。一般的にいって、白は好まれる傾向が強いが、大面積の場合には、そのまま通用するかどうかは疑問である。[相馬一郎]

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精選版 日本国語大辞典の解説

しら【白】

(「しろ(白)」の変化したもの。一説に古形ともいう)
[1] 〘語素〙 名詞の上について熟語をつくる。
① 白色であることを表わす。「しら梅」「しら雲」など。
② 染めたり塗ったり味をつけたりなどしない、生地(きじ)のままであることを表わす。「しら木」「しら焼き」など。
③ 純粋であることを表わす。「しら几帳面」「しら真剣」など。
④ うまく、または、とぼけていつわることを表わす。「しらとぼけ」「しら似せ」「しら化け」など。
⑤ 特別の身分や職業、状態のものでないことを表わす。「しら大衆」「しら店(だな)」「しら人(びと)」「しらふ」など。
[2] 〘名〙
① (形動) つくり飾らないこと。よそおったところがないこと。また、そのさま。
※評判記・難波物語(1655)「しらのやきとは、たとへば我身にちがひなどあるとき、そのおりのしゅびをすこしもかくさず、いちいちにあざりていふ類也」
② (形動) まじめなことや正直なこと。まっとうなこと。また、その人や、そのさま。〔評判記・色道大鏡(1678)〕
※歌舞伎・独道中五十三駅(1827)五幕「此方(こっち)はしらの職人だ」
③ 特別でない通常のもの。特別の身分や職業でないもの。
※歌舞伎・初冠曾我皐月富士根(1825)四立「『悪所場の駕籠でござりますぞえ』『白(シラ)の辻駕籠とは値段が大層』」
④ ⇒じら

しら・く【白】

〘自・他カ下二〙 ⇒しらける(白)

しらけ【白】

〘名〙 (動詞「しらける(白)」の連用形の名詞化) 興ざめなこと。また、何事にも無関心な様子。
狂風記(1971‐80)〈石川淳〉五一「一瞬シラケの気分だよ。ひょっとしたら、嵐のまへのしづかさといふことかな」

しら・ける【白】

[1] 〘自カ下一〙 しら・く 〘自カ下二〙
① 白くなる。また、色があせる。
※万葉(8C後)九・一七四〇「若かりし 膚も皺みぬ 黒かりし 髪も白斑(しらけ)ぬ」
② 明らかになる。つつみ隠していたことが明白になる。露見する。
浄瑠璃・愛染明王影向松(1688‐1711頃か)上「かふしらけた上なれば、もはやつつまん様もなし」
③ 盛り上がっていた気持や雰囲気(ふんいき)がしぼんでなくなる。興がさめる。気まずくなる。
※菟玖波集(1356)雑体「白けて見ゆる狐かな〈源頼朝〉と侍るに 契あらば夜こそこそといふべきに〈平景時〉」
浮世草子・武道伝来記(1687)八「座興いへ共、清五郎無(ぶ)機嫌になりて、挨拶そこそこにしらけたるに、首尾あししとて二人は帰りぬ」
④ ぐあいが悪くなる。きまりが悪くなる。
※神宮文庫本発心集(1216頃か)二「御咎め无かりければ、申しける僧は皆白けにけり」
※浄瑠璃・吉野忠信(1697頃)五「もとよりみかたはしにいくさ、思ひきったることなれば、よせてはしらけて見へたりけり」
⑤ 知っていながら知らないふりをする。しらばくれる。
※浄瑠璃・日本武尊吾妻鑑(1720)二「女出立の男はたそ、名のらせ給へととぼけ顔、しらけて男にあしらへば」
[2] 〘他カ下一〙 しら・く 〘他カ下二〙 明らかにする。おおっぴらにする。また、つつみ隠さずに語る。うちあける。
※浮世草子・好色一代女(1686)二「うちまかせて万(よろず)しらけて物を語りけるに」
[補注]「白くなる」という意を表わすという点で、「しらく」と「しらむ」とは類義語の関係にあるが、「しらく」は主として「頭髪が白くなる」ことを意味し、「しらむ」は、「白くなる」の意味のほか「明るくなる」の意味でも用いられた。「しらむ」は和文・和歌にしか用いられないなどの差異も見られる。

しら‐し・い【白】

〘形口〙 しらじらしい。ずうずうしい。知らないふりをしている。
※浄瑠璃・伽羅先代萩(1785)六「顔を詠めてテモ扨も、アノしらしい顔わいの」

しらま・す【白】

〘他サ四〙 =しらまかす(白━)
※長門本平家(13C前)一四「是をしらまさじとて、平家方より妹尾(せのを)太郎二百五十騎にてをめはてかく」

しら・む【白】

[1] 〘自マ五(四)〙
① 白くなる。
名語記(1275)六「浪のたつやうにしらむ也」
② 明るくなる。明け方になる。
※今昔(1120頃か)一三「夜漸く(あ)け白らむ程に」
※新古今(1205)夏・二五九「清見がた月はつれなき天の戸をまたでもしらむ浪の上かな〈源通光〉」
③ 衰える。減退する。悪くなる。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「この琴どもはいかでつくりしぞ。手触れで久しく成にけるに、声もしらまず」
④ 勢いが弱くなる。ひるむ。また、負けいろになる。旗色が悪くなる。
※慈光寺本承久記(1240頃か)下「数多敵討取、終にはしらみて落にけり」
⑤ 剣の刃がいたむ。刃の切れあじが鈍くなる。〔羅葡日辞書(1595)〕
⑥ 興がさめる。しらける。
[2] 〘他マ下二〙
① 白くする。明白にする。潔白にする。疑いをはらす。
※浄瑠璃・自然居士(1697頃)三「返答致もむやくしけれど、ほだされ詞をしらめんため、あらあら申候也」
[補注]→「しらける(白)」の補注

しろ【白】

〘名〙
① 色の名。雪、塩などの色。あらゆる波長にわたる可視光線を一様に反射する物体を見て感じられる色。明るくて特別の色がないと感じられる状態。黒に対する。「白酒」「白星」「白靴」などと熟しても用いられる。→白い
※古事記(712)下・歌謡「つぎねふ 山城女の 木鍬持ち 打ちし大根 根白の 斯漏(シロ)ただむき 枕かずけばこそ 知らずとも言はめ」
② 白い碁石。白石。また、その石を持つ対局者。
※今昔(1120頃か)四「我等、年来、碁を打より外の他の事无し。但し、黒勝つ時には我が身の煩悩増り、白勝つ時には我が心の菩提増り」
③ 何も書き入れてないこと。
※歌舞伎・小袖曾我薊色縫(十六夜清心)(1859)二幕「白の卒都婆(そとば)と硯箱と持て来て」
④ 「しろがね(銀)」の略。
洒落本・廓宇久為寿(1818)後「銀(シロ)の煙管を、ヤニサにかまへて」
⑤ 私娼をいう。はくじん。
⑥ うなぎの一種。背色の少し白っぽいものをいう。うなぎ食いの通(つう)のことば。
※洒落本・通言総籬(1787)一「『青か白か』『やっぱりすぢを、長がやぎの事さ』〈あを、白、すじ、みなうなぎの名なり〈略〉〉」
⑦ 赤組に対する白組の称。
⑧ 犯罪容疑がないこと。また、晴れること。無罪。潔白。⇔
※未完の告白(1948)〈川本不二雄〉九十六枚目の名刺「もし万一平沢が〝白〟であるならば」
⑨ 塩の異称。
※雑俳・狂句合‐弘化二(1845)佃「塩釜の白を碁盤の地へ移し」
※雑俳・柳多留‐一〇二(1828)「碁盤からまろふ人御間も白と黒」
⑪ 南鐐(なんりょう)の銀貨のこと。〔滑稽本・小野譃字尽(1806)〕
⑫ もつ焼きの一種。豚の腸を串刺しにして焼いたもの。
[語誌]上代から、そのまま形容詞として用いられるほか、複合語を作るときはシラタマ(白玉)、シラナミ(白波)、シラユキ(白雪)のように、母音交替したシラの形をも取る。

しろ・い【白】

〘形口〙 しろ・し 〘形ク〙
① 白色である。雪の色である。
※古事記(712)上・歌謡「栲綱(たくづの)の斯路岐(シロキ)(ただむき)
② 衣服、紙などで、どの色にも染めてない地のままの白である。また、何も書いてない。
※宇津保(970‐999頃)あて宮「あて宮の御産屋の設けて〈略〉大人、童みなしろき装束をし」
③ 明るい。かがやいている。あざやかである。
※神楽歌(9C後)庭燎「御火志呂久焼け」
④ 経験にとぼしい。素人(しろうと)らしい。また、野暮(やぼ)である。
※浮世草子・好色盛衰記(1688)三「諸分合点のゆかぬお客なれば、素(シロ)ひ事ども有べし」
⑤ 潔白である。無罪である。合法である。正しい。
※塵芥集(1536)六九条「かのものはなにがしのかたより、しろくかいとるのよし」
⑥ (「しろし(著)」と通じて) 明白である。あからさまである。はっきりしている。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※浮世草子・新吉原常々草(1689)下「素(シロ)くいはんはいかがとて哥に」
⑦ 第二位である。階級が下である。役者評判記などで役者の位付けをした符号の一つの、白抜きの吉が黒吉より下位であるところからいう。
※洒落本・辰巳之園(1770)通言「黒ひ 役者評判記より出たり。吉の事也。白ひ、右同断、の事也」
⑧ 見込みがないさまをいう、盗人仲間の隠語。〔モダン新用語辞典(1931)〕
[補注]色名で、シロシのように、上代から色名をそのまま形容詞として用いているのは、この外、アカ・アヲ・クロに限られる。
しろ‐さ
〘名〙

しろ・し【白】

〘形ク〙 ⇒しろい(白)

しろ・む【白】

[1] 〘自マ四〙
① 白くなる。白みを帯びる。白っぽくなる。
※枕(10C終)五一「牛は、額はいとちひさく、しろみたるが、腹の下、足、尾の筋などはやがてしろき」
② ひるむ。たじろぐ。ためらう。勢いが弱まる。
※太平記(14C後)三二「山名が兵共進みかねて、少し白(シロ)うでぞ見えたりける」
③ 刀などの刃が鈍くなる。
御伽草子・伊吹童子(岩波文庫所収)(室町末)「おに到りてつるぎのやいば少ししろみたり」
[2] 〘他マ下二〙
① 白くする。
※枕(10C終)八七「やがて常陸の介とつけたり。衣(きぬ)もしろめず、おなじすすけにてあれば」
② 米を搗(つ)いて精米にする。
※名語記(1275)四「米をしろむる、つく」

はく【白】

[1] 〘名〙
① しろいこと。しろ。
※青春(1905‐06)〈小栗風葉〉秋「切花には勿体無いやうな大輪の白(ハク)の毬咲の菊が」
② 「はくじん(白人)②」の略。
※浄瑠璃・卯月の紅葉(1706頃)上「それにはあらぬはくのふう」
③ 白い飯をいう。
④ 鰡(ぼら)の幼魚をいう。〔随筆・年々随筆(1801‐05)〕
⑤ 「せりふ(台詞)」のこと。「科白」「白」の字を当てることからいう。
※仙人(1915)〈芥川龍之介〉上「李の唱ふ曲やその間へはいる白(ハク)につれて、いろいろ所作をするやうになると」
[2] 盛唐の詩人、李白(りはく)をさしていう。
暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉二「尤も『白(ハク)猶与飲徒酔於市』こんな事が書いてある」

びゃく【白】

〘名〙 しろ。はく。
狂言記富士松(1660)「青(せう)(わう)(しゃく)(ビャク)(こく)、五色(ごしき)

ペー【白】

〘名〙 (中国語から)⸨ペイヘロイン。また、麻薬の総称。
※追われる女(1953‐54)〈平林たい子〉笑う肉体「しょっちゅうペイをいじっていれば、どうしても埃を吸うから」

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世界大百科事典内のの言及

【色】より

…動物の場合は色を見ることのできる目をもつものは少ないといわれる。身近なものでネコやイヌやウシなど,白黒の世界に生きている。色覚色彩調節
〔色の科学〕
人間は幸いにして色を見ることができるので,色から得ている恩恵は非常に大きい。…

【銀】より

…フランス語のargentはラテン語から,英語(ドイツ語)のsilver(Silber)はアッカド語の銀sarpuからきたといわれる。日本では古く白金(しろがね)と呼んで五色の金(かね)の一つであった。
[性質]
 面心立方格子の等軸晶系で,格子定数は4.086Å。…

【黒】より

…玄武は黒帝ともいう。一般に黒は白の対色である場合と白黒未分の原初の状態の色を指す場合とを分けて考える必要がある。後者はすべての創造の根源の色であり(これを白とすることもある),その意味でインドのビシュヌ神(創造の根源的エネルギーの化身),エジプトからギリシア,中世に至る母神(イシス,キュベレ,〈黒い聖母〉など),ヒンドゥー教のカーリー神,イスラムの聖地メッカの神殿カーバ(および,そこにはめこまれた〈聖なる黒石〉)などの黒色が理解される。…

【化粧】より


[色彩の象徴性]
 先史時代には約20種の顔料があったことがわかっているが,これらは現存の未開社会の化粧用顔料と正確に対応している。未開社会における色彩への嗜好を見ると,赤,白,黒の3色を圧倒的に好み,ついで植物性の青,緑が続く。各民族とも色ごとに象徴的な意味をもたせてある。…

【身体装飾】より

… ボディ・ペインティングは最も手軽な身体装飾として熱帯地方の原住民をはじめとして広く行われている。鉱物性や植物性の顔料(白土,黄土,赤土,墨,植物の色汁など)を,獣脂で練ったりして用いる。全身あるいは身体の一部に彩色するが,顔面(とくにほお),胸,胴体部などが多い。…

【染色】より

…それとともにその染色技術も大いに発展し,とくに第2次大戦以後合成繊維の発明とともに分散染料,カチオン染料,反応染料などによる新規な染色技術が開発され,現代の人類の豊富な衣服生活が展開されることになった。
【染色の技術】

[染色の準備工程]
 天然繊維はそれぞれ天然の不純物を含み,再生・半合成・合成繊維は紡績,織布などの工程で油脂類,のり(糊)類,帯電防止剤等を含むので,染色の際妨げとなるこれらの不純物を取り除くため,のり抜き,精練,さらに必要に応じ漂白を行う。精練は繊維の種類によりアルカリ性無機試薬,界面活性剤,有機溶媒が適宜使用される。…

※「白」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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